川崎ドルえもん氏|過去のデータから6月のアノマリーを紹介!?
こんにちは、アノマリーアナリスト川崎ドルえもんです。
私は、過去の相場データからアノマリーを研究・解説しています。
金融商品には様々なアノマリーがあり、例えば8月のお盆休み前には円高になりやすい、12月はNZドル買いになりやすいなどのアノマリーがあります。
これは、各国の祝日や農業生産の収穫の時期など、季節的要因が影響して特定の金融商品が買われたり売られたりしやすいのです。
そこで、今回は過去のデータから6月のアノマリーを紹介していきましょう!
下の表は、全31通貨の月足を月ごとに過去20年間数えたものになります。
これだと見づらいので6月に傾向が出ている通貨ペアを見てみましょう!
見てみると、6月はポンド/円の陽線回数が過去20年間中14回と多く、ドル/スイスフランは逆に陰線回数が14回と多くなっています。
14回ということは70%の確率で陽線・陰線が付いていたということになります。
このことから6月はポンド/円が上昇しやすく、ドル/スイスフランは下落しやすいアノマリーがあったことが分かります。
<6月最終週は円安になりやすい?>
次に6月の週足アノマリーを紹介していきましょう!
6月といっても30日間あります。そこで週足のアノマリーは、月足データでは分からない、より細かいアノマリーが分かります。
週足で強い傾向が出ている週は6月最後の週に出ていて、円安のアノマリーが出ています。
下の表は、各日の週足を過去20年間(TRY/JPYとMXN/JPYは15年間)数えて陽線確率を算出したものですが、月曜日から金曜日までの平均を出した週間平均が、ドル/円は78%、ユーロ/円は81%、スイスフラン/円は73%、トルコリラ/円は86%、メキシコペソ/円は78%と陽線が付いた回数が多くなっています。
このことから、6月最後の週の週足は円安で、クロス円が上昇しやすいアノマリーがあることが分かります。
<6月15日はポンド高、27日はポンド安の傾向が>
最後に、日足アノマリーが出ている日を紹介していきましょう!
下の表は、6月15日の日足を過去20年間数えて、陽線確率を出したデータです。
見てみると、ポンド/円とポンド/スイスフランの陽線確率が76%、ポンド/ドルは81%、ポンド/NZドルとポンド/カナダドルは90%とポンドに関する通貨ペアの確率が高くなっています。
このことから6月15日はポンド買いになりやすいアノマリーがあることが分かります。
さらに、6月27日はポンド売りの傾向が出ていて、下のようにポンド/円とポンド/NZドルの陽線確率が29%、ポンド/豪ドルは24%、ポンド/カナダドル19%、ポンド/スイスフランは10%と低く、ポンドが決済通貨になっているユーロ/ポンドは90%と高くなっています。
このことから6月27日はポンドが売られやすいアノマリーがあることが分かります。
以上、6月のアノマリー情報でした!
ちなみに私の“川崎ドルえもんのFXブログ”では、アノマリー情報をほぼ毎日配信していますので是非ご覧ください。
このデータは、あくまで過去の統計データですがFXトレード参考になれば幸いです。
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